カテゴリ: イラスト・錦絵・双六など

アマビエの絵姿を見れば悪病が退散するという伝承があるそうです。

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ウェブでは多くの方々がアマビエを描いて
悪病退散を祈願していはります。

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そんなわけで、私も描かせて頂きました
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疫病退散!

1日も早くコロナウィルスの問題が終息に向かい
普段どおりの暮らしが出来るようになりますように(ー人ー)






七福神宝の入船の画像を探していたら
国立国会図書館デジタルコレクションで
こんな錦絵を見つけました。
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著者 廣重 戯筆
出版者 いせ喜
出版年月日 明治3 [1870年]
国立国会図書館デジタルコレクションへリンク

こういうのは初めて見たのと、
絵柄があまりにも素敵やったので
PDFでダウンロードして、photoshopで加工し
1枚にしてみました。
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ええなあ(*´ω`*)

せっかくなので、この絵を「読んで」「見て」みたいと思います。
とはいえ、ズブズブのトーシロ、もとい素人ですから、
おかしな読み方、見方をしていると思います。
(ノ∀`)アチャーな箇所も多いかと思いますが、何卒ご容赦下さいませ。

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何故「馬車」なのか

発行年の1870年は庚午です。
恐らく、そこからのアイデアではないかと思います。

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土水性 年令など

これは良くわかりません。
「土水性」は五行か気学ではないかと思うのですが
それに当てはまる人の年令が書かれているのかな
などと推察しています。
この表にある年令の人のお参りを5月17日に
受け入れるということでしょうか。
この絵を授けるということでしょうか。
わかりません。ごめんなさい(;・∀・)

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神様のお召し物

大黒天様:霊芝雲
毘沙門天様:肩当て/毘沙門亀甲 装束/瑞雲
恵比寿様:三つ柏紋
弁天様:波紋
寿老人様:わからない(蓮華?唐草文?)
福禄寿様:無地紺
布袋様:裸(〃∇〃)

雲は天を左右するもの。神様のお召し物に相応しい。
弁天様はもともと河の神様ですから、波紋なのでしょう。
恵比寿様の紋はご存知のとおり。
寿老人様はわかりませんでしたが、鹿と関連付けて
草(唐草)かな?とか、勝手に考えています。
いずれも神様がお召になるのに相応しい吉祥柄ばかりです。

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弁天様の髪飾りは鳥居やで(*´ω`*)

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馬車の装飾

緑:吉祥を願う算木崩し(三崩し)の上が
赤:青海波となっています。

神様が吉祥の波に乗り、
未来永劫へと続く福を授けにやってきた。
そんな感じでしょうか。

馬車でも、やはりどこか「海を渡る宝船」を感じさせる
素敵な装飾です。

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走っている場所

駿河湾でしょうか。
富士山がよく見えて、晴れやかなおめでたい雰囲気です。

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富士山が見える、藤が満開の
「ふじ見茶や」で富士づくしですね。

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茶屋の娘はお多福

着物は有松絞り&模様は松竹梅のアレンジかな。
松の葉を輪にアレンジした中の絞り模様を
梅として見たいところです。
帯は黒綸子と赤い生地の昼夜帯。
髪飾り、半襟、襦袢、襷も同じ赤、
前掛けと下駄の鼻緒に補色の緑を効かせて
なんてオサレなコーディネート(*´ω`*)

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伴走は福助

普段は裃をつけてちょこんと座っている福助が
足袋を履いて裾をめくりあげ颯爽と走る
この躍動感が素晴らしい。

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著者と出版者

著者は三世廣重。
戯筆とありますので、どこか戯れに、遊び的に
みたいな感じなのでしょうね。

出版者は「いせ喜」さん。
菊てんある二(菊てん主)かな?
わかりません。
いせ喜(”いせき” と思う)が屋号なら
秋の菊展、菊人形展示のスポンサーか何かなのかもしれない。

昔、大坂では、社寺で宝船の絵を授与していたといいます。
また、趣味人たちはオリジナルの宝船の絵を交換したそうです。
この七福神もまた、そのような宝船の一枚なのかもしれません。

幸せな絵

「七福神馬車の乗込」は、
細かい部分まで本当に丁寧に描かれた
とても素敵な七福神の錦絵だと思います。
眺めているだけで幸せになれる(*´ω`*)

今夜はこの絵を眺めてのんびり飲もうと思います(〃∇〃)



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