文楽とか浄瑠璃とか

文楽のことなど徒然に

カテゴリ: 資料的なもの

生写朝顔話のヒロイン朝顔(深雪)の移動距離と
ハッピーエンディングまでの所要時間、
その時の年齢を考えてみました。
※この情報は100パーセント遊び、シャレです。


PDFファイルはこちらからご覧いただけます。

syoutsushiasagaobashi_map


算出根拠は下記です。
現在の計測値はGoogleマップから取得しました。

【前提】
起点:安芸=広島城と設定
終点:嶋田宿=大井川川越遺跡と設定
移動ルート:安芸→摩耶山→嶋田宿

【距離と時間の算出根拠】

(1)現在の距離(640km)に係数3を乗じて推測する当時の総移動距離
 640*3= 1920km

(2)可能と思われる一日あたりの移動距離(トラブル無しと仮定)
 30km

(3)(1)(2)から算出される移動にかかるであろう日数
 (トラブル無しと仮定/単純計算) 
 1920/30=64 days

(4)(3)に係数3を乗じてトラブル&休憩時間を加算
 =出奔から嶋田宿到達までにかかった日数を算出
 64*3= 192 days

(5)(4)に嶋田宿滞在時間を3年と想定して加算
 =192+1095=1287 days(3.62 years)

(6)考えられる深雪出奔時の年齢 16歳

(7)考えられる深雪ハッピーエンディングの年齢
 16+3.63=19.62≒20歳

以上です。

相関図はまた後日にノシ




源平布引滝 九郎助住家の段 登場人物相関図、描きました。
PDFファイルはこちらからご覧いただけます。
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作品概要
題 名:源平布引滝
作 者:並木千柳 三好松洛
初 演:寛延二年(1749年)
    大坂竹本座
分 類:時代物 

床本集
源平布引滝 
三段目 矢橋(やばせ)の段
    竹生島遊覧の段
    九郎助内の段
四段目 音羽山の段
    松波琵琶の段
    紅葉山の段

※出典:ようこそ文楽へ-鶴澤八介メモリアル 「文楽」ホームページ

主な登場人物とかしら名(※1)

斉藤実盛    文七(ぶんひち) 
瀬尾十郎    大舅(おおしゅうと)
百姓九郎助   武氏(たけうじ)
九郎助女房   婆(ばば)
葵御前     老女形(ふけおやま)
倅太郎吉    男子役(おとここやく)
矢橋仁惚太   端敵(はがたき)

※令和2年10・11月公演パンフレットより

資料
国立国会図書館デジタルコレクション 源平布引滝:5巻
著者:春英 画 出版者:村田屋次郎兵衛 出版年:寛政年間


相関図参考文献
1) 第133回文楽公演 平成26年1月 
     プログラム・床本
2) 第147回文楽公演 平成29年7, 8月 
     プログラム・床本
3) 第160回文楽公演 令和2年10,11月 
     プログラム・床本





8月27日は神戸女子大古典芸能研究センターへ
展示「床本 太夫が見る本 ー四世竹本相生太夫旧蔵資料を中心にー」を
見に伺いました。

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この展示は、センターが受贈した
四世竹本相生太夫旧蔵資料を中心に、
関連する書籍・資料、解説を公開したもの。
タイトルにある通り、展示の大部分は実際に使われた床本です。

文楽劇場などでも床本の展示はありますが
これほど多くの「生きた床本」を一度に見たのは初めてで、
そのエネルギーにすっかり圧倒されてしまいました。

図録はこちらからPDFでご覧いただけます。

展示物につけられた解説も丁寧で
床本というもの、そして、
展示されている床本が使われた当時への理解も
深まると思います。
ご興味のある方、ぜひぜひお運び下さいませ。

閲覧無料。
詳細は神戸女子大古典芸能研究センターのウェブサイトから



◆おまけ

センターへの行きしなに、生田神社に寄りました。

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御神籤は小吉
若い女の子たちがキャッキャしながら
水みくじ(恋みくじ)を手にする傍らで
静かに普通の御神籤を引くわたくしなのでありました(´・ω・`)

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源平合戦の舞台となった生田の杜散策は
涼しくなってからのお楽しみに取り置きし、
午後は大阪に戻って八軒家へ。

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あひるちゃんかわゆす(*´ω`*)

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この常夜燈は
大阪市立大学学術情報センター所蔵の資料から
復刻されたものやそうです。
(湯浅富一・禮子夫妻が再建・寄贈)

オリジナルはこちらです
hachikenya

大阪市立図書館デジタルアーカイブ
管理番号: d2129001 書誌ID : 0080349621

つい100年ほど前はこんな感じやった場所に
今はあひるちゃんが浮いてるんやなあ。

100年後はどないなってるんかしら。
幸せな風景でありますように(^人^)



8月13日、お盆の入に梅田墓発掘調査に関するプレスリリースがありました。

[大阪市公式]
報道発表資料 大坂七墓のひとつ「梅田墓」の発掘調査で
1,500体を超える埋葬人骨が見つかりました


今回の発掘調査箇所はこのあたりやそうです

umeda_08
出典:大阪市役所ウェブサイト

この調査地がどのあたりになるのか、
グーグルマップを使って、
文久3年(1863年)の古地図に重ねて見てみました。

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「曽根崎心中」で、お初と徳兵衛は梅田橋で契り
南の茶屋をかえりみて梅田堤を急ぎ曽根崎の杜へ向かう
と、記述があるので、こんな感じになるんかなと。

umeda_03

今の地図に重ねるとこうなる。

この墓地の事は「曽根崎心中」「心中天網島」にも書かれていると
ニュースで初めて知って(ノ∀`)あわてて原作を読み返しました。

該当箇所はここやね。

曽根崎心中(道行き)

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出典:新潮日本古典集成/近松門左衛門集 校注:信多純一(S61/10/10発行)

心中天網島(河庄)

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出典:新潮日本古典集成/近松門左衛門集 校注:信多純一(S61/10/10発行)

発掘調査が進むにつれ、
大坂という町の人々の暮らしや風習、歴史など
多くのことが明らかになってくるのでしょうね。

その結果として、浄瑠璃に描かれている世界の
新たな解釈も生まれるかもしれん。
そう思うと、ドキドキします。
良い調査になりますように(^人^)

◆おまけ

今回の発掘がお盆の入というのは何かの縁を感じます。
場所柄、奉公人や遊女など、田舎から出てきて
親族に会うこともなく亡くなった人も
多く埋葬されてたでしょうし。

この調査をきっかけに名もなき人の生きた証を
多くの人が知ることになったのは、
何らかの意思があるんかも。

ちょうど盂蘭盆会で、皆、帰ってきてるから
お出会いしたかった人と再会なさったんやないでしょうか。

良い盂蘭盆会を過ごして、幸せにお戻り下さいますように(^人^)





傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の段 
登場人物相関図を描きました。
※写真が入ってるのが、この段の登場人物です。
PDFはこちらからご覧いただけます。
keiseihangonkou

作品概要
原作:けいせい反魂香
作者:近松門左衛門
初演:宝永5年(1708年)大坂竹本座
改作:名筆傾城鑑
   吃の段=土佐将監閑居の段
作者:吉田冠子、中邑閏助(中邑阿契) 三好松洛
初演:宝暦2年(1758年)大坂竹本座
分類:時代物 
構成:三巻

あらすじ解説
み熊野ネット 浄瑠璃「傾城反魂香」

床本集
傾城反魂香 「土佐将監閑居の段」

※出典:ようこそ文楽へ-鶴澤八介メモリアル 「文楽」ホームページ

図書館デジタルアーカイブ検索結果
国立国会図書館デジタルコレクション「傾城反魂香」検索結果
大阪市立中央図書館デジタルアーカイブ「傾城反魂香」検索結果

主な登場人物とかしら名(※1)

土佐将監     鬼一(きいち)
浮世又平     又平(またへい)
女房おとく    老女形(ふけおやま)
狩野雅楽之介   源太(げんだ) 
将監女房     婆(ばば)
修理之介     若男(わかおとこ)

※令和2年初春公演パンフレットより

けいせい反魂香VS名筆傾城鑑の主な相違点
(参考文献1より)

1)女房の名 けいせい反魂香:なし/名筆傾城鑑:おとく
2)雅楽之介の注進内容
3)エンディング吃りが治る部分の増補
  (床本 将監声かけ、待て/\両人以下段切まで)

み熊野かげろふ姿 冒頭

mikumano_kagerosugata

【意訳】
惜しくてたまらない。夜が明けてしまうのが。
今こうして私たち夫婦の間に咲いている花ですら
ただ一夜の夢の景色でしかないというのに
何も知らない夫が哀れで悲しく
私には泣くことしかできない。
昔は朝の身支度に、髪や裾に留めては
そよ吹く風に香りを漂わせ色めかせた香も
今は線香として香炉に立ち
反魂香として、くゆっているなんて。

参考文献・講座・ウェブサイト

1) コテンゴテン作品解説講座@鬼鳥庵(2020年1月12日)
   「祝襲名!傾城反魂香」聴きどころ見どころ
    講師:大阪市大 久堀裕郎教授 
2) 第157回文楽公演 令和2年1月プログラム・床本
3)鑑賞日本古典文学〈第29巻〉近松:大久保忠国編(昭和50年/角川書店)
4)み熊野ネット 浄瑠璃「傾城反魂香」


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