文楽とか浄瑠璃とか

文楽のことなど徒然に

カテゴリ: 文楽

生写朝顔話のヒロイン朝顔(深雪)の移動距離と
ハッピーエンディングまでの所要時間、
その時の年齢を考えてみました。
※この情報は100パーセント遊び、シャレです。


PDFファイルはこちらからご覧いただけます。

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算出根拠は下記です。
現在の計測値はGoogleマップから取得しました。

【前提】
起点:安芸=広島城と設定
終点:嶋田宿=大井川川越遺跡と設定
移動ルート:安芸→摩耶山→嶋田宿

【距離と時間の算出根拠】

(1)現在の距離(640km)に係数3を乗じて推測する当時の総移動距離
 640*3= 1920km

(2)可能と思われる一日あたりの移動距離(トラブル無しと仮定)
 30km

(3)(1)(2)から算出される移動にかかるであろう日数
 (トラブル無しと仮定/単純計算) 
 1920/30=64 days

(4)(3)に係数3を乗じてトラブル&休憩時間を加算
 =出奔から嶋田宿到達までにかかった日数を算出
 64*3= 192 days

(5)(4)に嶋田宿滞在時間を3年と想定して加算
 =192+1095=1287 days(3.62 years)

(6)考えられる深雪出奔時の年齢 16歳

(7)考えられる深雪ハッピーエンディングの年齢
 16+3.63=19.62≒20歳

以上です。

相関図はまた後日にノシ




6月9日、11日は文楽劇場へ
第38回 文楽鑑賞教室へ伺いました。

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文楽鑑賞教室は配役がABCDの4パターンに分かれています。
今回はB班(前半午後の部)、C班(後半午前の部)に伺いました。

少し時間がたってしまいましたが、以下、感想備忘録。
お席 B班/2列 12番 C班/10列 8番

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五条橋 

B班


◆床
太夫、お三味線とも、若手の皆さん、よろしゅうございました。
芳穂さん、お声が伸びて美しい。

碩くん、BC両班とも、ちょっと控え目に感じました。
まだまだお若いのやから、元気溌剌なお声が聴きたい。

◆手摺
簑紫郎くん、軽やかで透明感のある牛若丸。
文哉さん、弁慶の薙刀までしっかりと、大きく遣えていた。
お二人とも、とてもよろしゅうございました。

C班

◆床
太夫、お三味線とも、皆さんよろしゅうございました。
亘くんの弁慶は、太くて強くて、かいらしくて、とてもヨカッタ。
「コレ可愛がって下さんせ」は、強面とのチャーミングなギャップに、
クスッとさせられたことでした。

◆手摺
ご精進下さいますように。

sannjyusangendo

卅三間堂棟由来(和田四郎おらんバージョン)

B班

◆床
睦さん、3年ぶりの平太郎住家、安心しました。
お稽古、気張らはったんやなあと、嬉しく聴いておりました。
勝平さんのお三味線も素敵で、お二人とも、よかったです。

籐さん、宗助さん、本公演級でございましたね。
贅沢なことでした。

◆手摺
皆さんとてもよろしゅうございました。

簑二郎さんのお柳、ファンタスティックで美しかった。
秋の濡衣、初春の千代、春の関寺小町、そして今回のお柳と、
簑二郎さん、素敵な遣いが続きます。
次は萩の祐仙ですね。楽しみにしています。

玉也さん、お元気になられて何より。
平太郎、イケメンでした。
玉輝さん進ノ蔵人、安心の遣い。
勘介くんみどり丸、ソロ&センターで、上品に踊れていた。
ほかの皆さんもよかったです。

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C班

ごめんなさい。寝てしもた(ノ∀`)

芳穂さんと團吾さんのお浄瑠璃までは聞けてたんやけど
織さんと燕三さんになってから、うつらうつらと。

清十郎さん、お柳、美しいなあ
玉志さん平太郎、色っぽいなあ
文司さん進ノ蔵人、イケメンやなあ

と、うっとりしながら、うつらうつら。

時折、燕三さんの掛け声に起こされ
なんで声出しはるんやろ?と不思議に思うては
また、うつらうつらを繰り返したことでした。

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大阪・東京の若手会も無事に上演され
いよいよ7月16日からは夏休み文楽特別公演が始まります。

どうか無事に初日が迎えられますように。

技芸員の皆様、関係者の皆様、そして観客の皆様の
ご健勝を祈念しております。
必ずお元気でいて下さいますように。





6月21日は国立文楽劇場へ、
本年度の文楽若手会に伺いました。

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この会は、ご案内の事情で、昨年に引き続き
今年も、いったん中止となっていましたが
日程変更&1日だけの上演が決定し、2年ぶりの開催となりました。

わたくしにとっては2回目の若手会観劇ですが
今回も、前回同様、行ってよかったです。

今年は特に床の仕上がりがよろしく、
聴き終えたあとに「文楽は大丈夫や」と、ガッツポーズできる、
未来に思いをはせて嬉しくなる、そんな会でした。

感染症の問題が発生して1年半。若手技芸員さんたちの
不安や葛藤、そして焦燥は、わたくしなどの想像を遥かに超えた
厳しいものであったでしょうし、それは今も継続しておりましょう。

お稽古もままならず、舞台を創り上げるのは大変やったと思います。

ですが、そのような経験を、自分なりのやり方で消化し
芸の養分として取り込んでいる、そんなふうにも感じられたことでした。

以下、感想とってだし。
お席4列15番から17列25番にて。

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菅原伝授手習鑑

【床】

◆茶筅酒(お席4列15番)

亘くん
嫁3人の語り分け、なかなか難しゅうございましょうか。
白太夫も少し若く感じました。

ただ、白太夫の(八重の持ってきた三方を手に)
「テ気がついて、忝ない」ここは光っていた。

茶筅酒は、表面的には、ほのぼのした幸せな場面です。

ですが実際は、この時、既に桜丸は到着していて、
白太夫は切腹の覚悟を聞いている。
老父は祝いの日を迎え、楽しいふりをしていますが
内心はそれどころやないでしょう。

なんとか命を救いたい、けれど
自分の料簡で、どうこうできるものでもない。

そんな白太夫の苦悩、葛藤が、
この段で、この一瞬にだけ、顔に出る。

わたくしにとって、茶筅酒一番の聴きどころです。
それがとてもよろしくて、嬉しゅうございました。


◆喧嘩

中座して観劇叶わず。ごめんなさい。


◆訴訟(以降、お席17列25番)

小住ン
腹も太い、力も強い、声もいい。
語り分け、そして、如何に情を表現していくかは
これからのことでございましょう。

友之助さん
ちょっとしたプロモーションの舞台でも
一撥ごとの意味を考えて弾きはる人です。
今回は、それがちゃんと音になり、伝わって来たように思います。


◆桜丸切腹

芳穂さん、清馗さん
お二人とも、とてもよろしゅうございました。

「泣きやんな」からの、ためてためてためての「アイ」
桜丸の切腹、白太夫の「なまいだ」そして駆け寄る梅王。
素敵でした。

芳穂さんは、昨年8月の寺子屋で、大きな蕾が開き始めた、
そんな気がします。
これから時間をかけて、花は咲いて行くのでしょうが
その盛りがどうなるのか、そして、枯れたときの味わいが
どれほどのものになるのか、楽しみでなりません。

【手摺】

時代物の大作の三段目です。
やはりこの段は難しいのでしょうね。
ご精進下さいますように。

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生写朝顔話

【床】

◆宿屋

希さん、よろしゅうございました。

腹も太く、お声も美しく
それぞれに個性の違う4人の登場人物が
丁寧に語り分けられていた。
次は薬売りですね。
勝平さんとのお浄瑠璃、楽しみです。


◆大井川

清公さん
しっかりご自分のお三味線を弾かれていた。GJ。


【手摺】

玉翔くん、駒沢次郎左衛門
シュッとしたイケメンで美しゅうございました。

文哉さん、戎屋徳右衛門
よろしゅうございました。

人の良い宿屋の亭主、そして、
朝顔を守るために命を落とした実の娘、浅香とともに
忠義を貫き腹を切る父親。

難しいお役どころやったと思いますが
よく遣われていた。

文哉さんは、2年前の弥左衛門も良かったですし
先日の鑑賞教室でも、弁慶を大きく遣われていた。
これからが楽しみです。

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万才・鷺娘

【床】

太夫は安心して聴ける布陣でした。

お三味線は、燕二郎くんがしっかり芯を務めてはりました。
この方は腹が座っているというか、ブレへんというか
「何があっても自分の三味線を弾く」という感じがいい。
清允くん、清方くんもよかったです。

【手摺】

景事は難しいですね。
ご精進下さいますように。


******************************

東京の若手会も千穐楽となり、いよいよ7月16日からは
夏休み文楽特別公演が始まります。

どうか無事に初日が迎えられますように。

技芸員の皆様、関係者の皆様、そして観客の皆様の
ご健勝を祈念しております。
必ずお元気でいて下さいますように。





卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
登場人物相関図を描きました。
※和田四郎おらんバージョン
PDFはこちらからご覧いただけます。
sannjyusangendo

作品概要

題名:卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
  (祇園女御九重錦(ぎおんにょうごここのえにしき)三段目外題)
作者:若竹笛躬(わかたけ ふえみ) 中邑阿契(なかむらあけい)
初演:宝暦十年(1760年)大坂豊竹座
分類:時代物 
構成:一段(全五段のうち三段目のみ)

あらすじ解説
文楽ポータルサイト●楽文楽-らぶんらく- | 卅三間堂棟由来

床本集
卅三間堂棟由来 平太郎住家より木遺音頭の段

※出典:ようこそ文楽へ-鶴澤八介メモリアル 「文楽」ホームページ

図書館デジタルアーカイブ検索結果

国立国会図書館デジタルコレクション 祇園女御九重錦三十三間堂平太郎縁起
大阪市立中央図書館デジタルアーカイブ「三十三間堂棟由来」検索結果
大阪市立中央図書館デジタルアーカイブ「卅三間堂棟由来」検索結果
大阪市立中央図書館デジタルアーカイブ「祇園女御九重錦」検索結果

主な登場人物とかしら名(※1)

お柳     老女形(ふけおやま)
横曽根平太郎 検非違使(けびし)
進ノ蔵人 孔明(こうめい)
平太郎の母     婆(ばば)
みどり丸 男子役(おとここやく)
太宰帥季仲  口あき文七(くちあきぶんひち)
武者所時澄 金時(きんとき)
平忠盛 文七(ぶんひち)
白河法皇 検非違使(けびし)

※第47回文楽鑑賞教室(平成27(2015)年12月)公演記録より

参考文献

1) 第31回文楽鑑賞教室 平成26年6月 プログラム・床本
2) 第138回文楽公演 平成27年4月プログラム・床本
3) 第151回文楽公演 平成30年7, 8月  プログラム・床本




4月23日は文楽劇場へ
4月文楽公演第三部 小鍛冶へ伺いました。

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本公演は刀剣乱舞とのコラボレーション企画ということで
小狐丸様の人形やスタンプ、そして特別パンフレットなど
スペシャルなおもてなしが用意され、楽しゅうございましたね。

また、お若く美しい審神者の皆様も大勢お運び下さり、
劇場がとても華やいで、嬉しゅうございました。

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お席2列16番にて

【床】

壮観でした。

文楽の明日を担う若手で美声でイケメンぞろいの太夫陣、そして
藤蔵さん率いるロックなお三味線方の皆さんがズラッと床に並び、
霊的で荘厳でちょっと不思議な世界をお浄瑠璃で表現する。

織さん稲荷明神、睦さん宗近の太い語り。
芳穂さん道成の美声冷静。
ツレは小住ン亘くんと贅沢なこと。

お三味線も華やかで美しく、
とても聴き応えのあるお浄瑠璃でございました。

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【手摺】

玉志さん稲荷明神キラッキラ☆.。.:*・゚
光輝く狐の神様でございました。
左/玉勢さん、足/玉路くん。
3人出遣いで素晴らしい舞を堪能させていただきました。
玉路くんの足遣い、狐らしくてとても良かったです。

玉佳さん
宗近かっこよかった。
稲荷明神の相槌を受けて剣を打つ厳かな姿、素敵でした。

紋秀さん
勅使橘道成 とても上品でよろしゅうございました。

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4月文楽公演は千穐楽を1日残して幕となりました。

今はただ、この状況が早く終息に向かい
1日も早く、平和な日々が訪れることを願うばかりです。

5月には東京公演、そして6月には鑑賞教室、若手会がございます。
どうか初日が迎えられますように。

技芸員の皆様、関係者の皆様、そして観客の皆様の
ご健勝を祈念しております。
必ずお元気でいて下さいますように。



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