NPO法人:人形浄瑠璃文楽座さんから
1年間の事業報告書「文楽通信」第20号が届きました。

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本号の内容は

1.巻頭言「十五年目の戯言」竹澤團七さん
2.寄稿「若い人達に「文楽」の面白さを」 中野健二郎さん
3.祝辞「お祝い」向井大輔さん
4.平姓年度事業報告及び収支報告
5.お知らせ

中野健二郎様の寄稿がいいですね。世界が狭くなった現代、
魅力度を上げ都市間競争に勝ち抜くためにも、地域の根っこである
「歴史、文化、芸術」を、自治体はもちろん、そこに生きる人々が
支えていく必要がある。それが「地域を育てる」ことに繋がるという
内容かと理解します。

▼以下オバハンの戯言

大阪は日本でも珍しい「殿様」なしで江戸年間を生き抜いた町です。
古くは蓮如、そして信長、太閤殿下がこの町を治めようとしましたが
誰も成功せず、悲惨な最後を遂げます。
(太閤さんは病死ですが、その後はご承知のとおり)

それ以来、この土地は幕府の支配を受けず、町人が町を治めてきました。
これは世界規模で見てもかなり珍しいケースでしょう。

結果として、この地に根付いた文化、風習は多くの人々を惹き付け
今や世界から人が集まる観光地となっています。

また、長い時間を経て仕上がった人の気質は、日本のみならず、
世界中どこへ行っても文化の核、絶対値である大阪言葉をまくしたて
会話を成立させるという強さに繋がっている。
「大阪アイデンティティ」は世界最強でしょう。

その大阪にある唯一の世界遺産が「文楽」です。

建物などは「文化」という土台の上に築かれた「文明」の性質が大きい。
これは文化を理解せずとも見ることができます。

「芸能」は「文化」の性質が大きく、指を差してそれを見ても、
文化を理解しなければわからない事のほうが多い。
そんな「芸能」が遺産というのも「中身」で勝負の大阪らしいなと思います。

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文楽の魅力は人生を積み重ね、深く刻まれた心の皺に
じんわり染み通ってくるところかと思います。
50歳を過ぎてからの文楽は格別です。

ですが、その魅力を味わうにも基礎学力がいる。
それを身につけてもらうための試みが、小学校への授業や
ワンコイン文楽などになるのでしょう。

海外からのお客様で文楽にハマる方も多いのですが
こういう方たちは演劇やオペラ、映画など、その筋の文化的素養を持っています。

つまり、文楽を鑑賞する基礎学力をつければ、海外の様々な文化も
楽しめるようになるんやないかな。

▲戯言ここまで

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人形浄瑠璃文楽座さんは技芸員さん有志で運営されるNPO法人です。
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特定非営利活動法人 人形浄瑠璃文楽座ウェブサイト

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それを見ながら、今年はこれに行こうなどと、予定を立てるのは楽しいものです。

ご興味のある方は一度ウェブサイトをチェックしてみてください。
特定非営利活動法人 人形浄瑠璃文楽座ウェブサイト

しかし技芸員の皆さん、ほんまにお忙しそうですね。
どうかくれぐれもお体大切になさって下さいませ。

もうすぐ4月公演も始まります。
良い文楽でありますように(^人^)

事務局様、この度の文楽通信制作並びに発送、有難うございました。