4月9日は文楽劇場へ
4月文楽公演第一部 花競四季寿へ伺いました。

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花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)は
近畿圏の四季の情景を音曲と踊りで表現する景事物です。

描き出される情景は
1.春 京の都 初春を祝う大和万才 
2.夏 丹後半島(のような海) 海女の恋
3.秋 逢坂山 若き日の恋を忍ぶ関寺小町 
4.冬 猿沢池 新しい春を待ち望み踊る鷺の化身
(※平成27年1月公演プログラムより)

この演目の素敵なところは、
物語がとてもシンプルなので
鑑賞する時期、自身の状態などなどによって、
様々に読み解き、味わえることでしょう。

わたくしは、春、夏、秋に遠い日を
冬の鷺娘に、明日を見ておりました。

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◆お席2列19番にて

【床】

錣さん、宗助さん、そして皆様
素晴らしゅうございました。

義太夫というよりも、長尺の謡曲に近いこの音曲を
美しく聴かせて下さった。

錣さん、長い音の最後まで、はっきりと聞き取る事ができる。
上手く説明出来ないのですが「子音が最後まで通っている」
そんな感じで、なんか凄いなと、その発声に感動しておりました。

関寺小町は、錣さん宗助さんの浄瑠璃に簑二郎さんの遣いが重なって
厳かな、深みのある文楽を堪能させていただきました。

芳穂さん、お声が伸びて美しい。
若手会の桜丸切腹が楽しみです。

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【手摺】

◆万才

簑紫郎くん太夫、玉勢さん才蔵、楽しゅうございました。

玉勢さんの才蔵は随分よろしくて
こんなに大きくお遣いにならはるんやと
驚かされたことでした。

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◆海女

勘彌さん海女の色っぽいこと。
足はどなたがお遣いでしたか。
とても艶っぽくてよろしゅうございました。
蛸はやっぱりかいらしかった(*´ω`*)

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◆関寺小町

簑二郎さん、とてもよろしゅうございました。

老女の、杖を頼らなければ歩けない動き
短冊を胸に抱く姿。

婆の首には、何の細工もないはずやのに、
苦しいような、遠くを見るような
何かを諦めたかのような、様々な表情が浮かび、
見ているこちらまで、胸が苦しくなったことでした。

お見事でございました。

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◆鷺娘

清十郎さん、美しゅうございました。

どのようにお遣いになられているのか、
鷺がツツツツッと跳ねるように踊る様は
この娘が鷺の精であると理解出来る、
なんとも不思議な美しい動きで
心の中で「鷺や。跳ねてるがな。」と、
喜んでいたことでした。
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春公演も、あっと言う間に折返し地点となり、
もうすぐ後半に入ります。

どうか無事、何事もなく、千穐楽が迎えられますように。

技芸員の皆様、関係者の皆様、そして観客の皆様の
ご健勝を祈念しております。
必ずお元気でいて下さいますように。