文楽とか浄瑠璃とか

文楽のことなど徒然に

カテゴリ: 浄瑠璃

8月29日は国立文楽劇場小劇場へ
若手素浄瑠璃の会に伺いました。

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お席1列4番にて
チケット前売り開始時間に小一時間ほど出遅れて
サイトにアクセスしたらこの席しか残ってなかったという
正真正銘の残り福でした(〃∇〃)

奥州安達原 三段目 環の宮明御殿の段 
切 袖萩祭文/貞任物語

sodehagi
国立国会図書館デジタルコレクション 書籍ID:000000505614
奥州安達原(名作三十六佳撰) / 竹田和泉 等著 (金桜堂, 1891)

小住ん、とても良かったです。
随分前に文楽で見たシーンが目の前に蘇りました。
自分の着物を袖萩にかけ、寒さに凍えるお君に
たまらず打ち掛けを投げる浜夕。
泣いた(´;ω;`)

環の宮失踪の責任を取って切腹する傔仗
絶望に自害する袖萩
残された浜夕、お君の悲しみの中で繰り広げられる
武士の情けと戦いの約束

登場人物も多く、難しい場面ですが
太く、しっかり語っていはりました。

そして、何というても錦糸さんのお三味線。
素晴らしかった。

この至近距離で錦糸さんのお三味線の音色が
堪能出来た至福に感謝を。


義経千本桜 三段目 切 すしや
sushiya
大阪市立図書館デジタルアーカイブ 書籍ID:0012487603
義経千本桜 三段目の切 甕鮓屋の段

6月の若手会で3組の太夫VSお三味線さんが熱演した
とてもおもしろい、でも、めちゃくちゃ難しい長い1段です。

お三味線が、すしやの活気、賑わいを描き出す
この冒頭の部分、ウチ大好きなんですが
清𠀋さん、スタートまでに少し時間がかかりましたでしょうか。
でも、だんだんと良い感じに弾かれていたと思います。

清𠀋さんは清介さんのお弟子さんなんかな。
似てるなあと思いました。

希さん、少し難しかったでしょうか。
ぜひぜひご精進下さいますように。






8月17日は国立文楽劇場へ
文楽素浄瑠璃の会に伺いました。

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平家物語、源平の戦いを舞台にした異なる浄瑠璃3作から
それぞれ1段、都合3段を見取りでライナップ
なのにどこか全体が繋がっている、関係している、
オムニバス的に楽しめる絶妙のプログラム。
おまけに大好きな神埼揚屋の段も聴けるとあって
ウキウキと寄せていただきました(*゚∀゚)=3

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お席10列13番にて。

熊谷陣屋の段

kumagayajinya

呂さん少しスタートまでに少し時間がかかりましたでしょうか。
弥陀六のあたりからは勢いも声も出て、よろしかったです。
清介さんのお三味線は最初から最後まで、それはそれは美しく、
うっとりと楽しませていただきました。


河連法眼館の段


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咲様、燕三さん安定の美しさ。
狐の世界で、親に孝行もせぬ奴と、400年間馬鹿にされ、
出世も出来ずにいた狐忠信が、
縁あって結ばれた妻そして子と離れてまで
孝行がしたいと語る姿のいじましさ。
浄瑠璃ならではのファンタジー。
咲様のお声が広い劇場にすうっっっと響いて、
そこに燕三さんのお三味線が重なり、
聴くものの心を不思議の世界にいざなう。
素敵でした。燕二郎君もよかったです。


神埼揚屋の段

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今回の演目の中で一番大好きな浄瑠璃です。
このプログラムの中では唯一、一段通して女の心を謳い上げている。
2年前にリーガで駒之助師匠を聞いて以来
この段を男の方が謳い上げるのは難しいやろなあと
こっそり思うてもおりました。

それを千歳さんが語るということで、
正直、少し意外ではありました。
ですが、ヨカッタです。

梅が枝が首を替え、髪を振り乱し
惚れた男のためならば、例え無限の餓鬼道に落ちようと、
何としても金が欲しい。その一念、降る小判、
拾い集め小袖に包んで駆け出す姿。
スピード感溢れる段切は思わず身を乗り出しておりました。

富助さん、勝平さんもよかったです。
このお二人相手に戦うわけで
千歳さん大変やったと思いますが
それが段切の迫力に繋がった。

  これは夢か現かや。どなたか知らぬがこの御恩。
  死んでも忘れぬ。/\

  と嬉しいやらこわいやら、拾ひ集むる心もそゞろ。
  袖引きちざり三百両。包むに余る悦び涙。
  鎧がはりのこの金と、おし戴き/\、勇みいさんで

*******************

午後1時から休憩を挟みながらの4時間。
どっぷりと浄瑠璃の世界を堪能させていただきました。
太夫、お三味線の皆さん、解説の久堀先生、
お疲れ様でした。有難うございました。






7月27日はリーガロイヤルホテル大阪へ
エコールドロイヤル特別公開講座
第4回女流義太夫竹本駒之助の至芸
「妹背山女庭訓 金殿の段」を聴きに伺いました。

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妹背山女庭訓は大化の改新を舞台にした、政変、策略、
政敵同士のロミオとジュリエットのような恋、
権力奪回を目論むイケメンを挟んだ
乙女のラブアフェアなどが入り組んだ
全5段の壮大な物語です。

金殿の段は四段目、物語後半のクライマックス。
相関図を始めとした資料はこちらの拙エントリーにまとめています。

ダイナミックな一段で、私も大好きなんですが、
今回はそれを駒之助師匠、津賀花さんで聴ける、
そして解説は産経新聞の亀岡典子さんということで
台風の中コケんように、トレッキングシューズで足元固めて
伺いました。

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津賀花さんのお三味線が草をかき分ける橘姫の姿を描き出し
駒之助師の語りが始まります。

師匠は先日の酒屋よりずっと声が良く出ていらして、
特に低音の響きは素晴らしかったです。

求馬は若い娘たちが、何としてでも一緒になりたいと願うような
気品のある、クールなイケメンっぷり。

金殿では、ほんのわずかなシーンしか登場せんのに
凄い存在感を感じさせる。

求馬の要求に戸惑いながらも、受け入れてしまう橘姫。

   オヽ運命拙く事顕はれ、その場で空しくなるとても
   尽未来際変わらぬ夫婦

   エヽ忝ない、嬉しや

   と抱きしめたる鴛鴦の、番ひし詞縁の綱、引き別れてぞ忍ばるる。

橘姫を抱きしめながら冷めた目で遠くを見るような
そんな求馬が目に浮かびました。

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お三輪登場のお三味線は苧環の回る音でしたでしょうか。
これでお三輪が糸をたぐって来たとすぐにわかりました。

豆腐の御用でまたまたお三味線の調子が代わり
おてもやんの登場は下駄の音が聞こえるようで。

師匠が凄いのはもちろんですが
津賀花さんのお三味線も自在に登場人物を描き出して
何というか、このお二人が凄い(*゚∀゚)=3

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女官がお三輪をいびり倒すシーンは
まるで目の前で折檻されているようで
パシパシ!と叩かれる音に、こちらまで身体を避けそうになる。

これだけえげつないお仕置きをされた挙げ句
自分は求馬に捨てられた事を知るお三輪。

  袖も袂も喰い裂き/\、乱れ心の乱れ髪。
  口に喰ひしめ身を震はせ

  エヽ妬ましや、腹立ちや、
  おのれおめ/\寝ささうか

これが疑着の相やったのでしょうか。
目を充血させた鬼の形相のお三輪が目に浮かびました。
なんか、凄いものを見た気がする((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

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鱶七は偉丈夫などっしりした男っぷりでした。
何故、駒之助師匠のあの小さな身体から
こんなごっつい鱶七が現れるのか不思議でなりません。

鱶七がお三輪の腹に刀を突き刺しながら語る
蘇我入鹿出生の秘密は、どこか絵空事のような
壮大なファンタジーなのですが

それは現実なんや、入鹿を倒すため、
求馬(淡海)に手柄を立てさせるには
いじめ抜かれ、男に捨てられ、
鬼の形相になったお三輪の血は必要なんや、
つまり、ここまでのえげつない物語は
全部必然やったんやと納得させられる。

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全てを知ったお三輪の、なんとも言えん幸せそうな顔。

  枕かはした身の果報、
  あなたのお為になる事なら、
  死んでも嬉しい、忝い。

私は今までずっと、いや、そんなんあかん、お三輪ちゃん
ここで殺されて喜んだらアカンやろと思うていましたが
今回初めて、お三輪は幸せに死んで行ったんやな
色々大変やったけど、良かったな、そう思えました。

 たとへこの世は縁薄くと、未来は添ふて給はれ

 と這ひ廻る手に苧環の

 この主様には逢はれぬか、
 どうぞ尋ねて求馬様もう目が見えぬ、
 なつかしい、恋しや/\

糸の切れた苧環を、最後の最後に、手にとって
未来には一緒になれると願うお三輪。
でも最後にひと目、求馬に会いたかったやろなあ
可愛そうやった(´;ω;`)

ラストシーンは荒らしこ相手に鱶七の大立ち回り。
語りもお三味線も、段切まで凄まじい迫力で一気に駆け抜ける。

至芸にございました。
有難うございました。

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解説は産経新聞の亀岡典子さん。

戸板康二先生のコメントや、三輪の伝説などを交えて
妹背山女庭訓が如何に壮大な物語であるかを紹介して下さると共に
女性ならではの視点で解説も頂きました。
長年の取材で培われた駒之助師匠情報も。

前日に駒之助師匠とお打ち合わせしていた時に
「浄瑠璃のお話するの凄く楽しいね(*´ω`*)」と
師匠がおっしゃったそうで、
その時の師匠のお顔がなんとなく目に浮かび、
こちらまでほっこりさせられた事でした。

駒之助師匠は越路太夫のお弟子さんですが、
妹背山女庭訓だけは、彦六系の鶴澤寛治師匠にお稽古して頂いたそうです。

文楽(浄瑠璃)の演奏には、文楽系、彦六系、2つの流派があるそうですが
今はほとんどが文楽系になっているとか。

駒之助師匠の妹背山女庭訓は彦六系なので、
ぜひ文楽系との違いも感じて下さいとのことでした。


************

今回は亀岡さんの解説から素浄瑠璃の段切まで
1時間半ほどの時間でしたが、
あっという間の、けれど、お腹いっぱいの
重厚な時間を過ごさせて頂きました。

素浄瑠璃は「聴く」というのが正しい日本語なのでしょうが
駒之助師匠、津賀花さんのそれは「聴く・見える」ものです。
とにかく見える。見たことのないものが見える。
形あるものでは表現できない何かが見える。
そんなふうに思います。
本当に素晴らしい(*´ω`*)

駒之助師匠、津賀花さん、亀岡さん、
この度は有難うございました。

来年も楽しみにしています。



6月29日は西宮の白鷹禄水苑さんへ
竹本駒之助師匠・鶴澤津賀花さんの素浄瑠璃
「艶姿女舞衣・酒屋の段」を聴きに伺いました。

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「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」は、
元禄時代に実際に起きた心中事件を題材に
竹本三郎兵衛と豊竹応律が描き上げた全三段の世話物です。
初演は安永元年(1773年)大坂豊竹座。
「酒屋」は下の巻にあたり、今ではこの段のみが上演されています。

床本はこちらから
(ようこそ文楽へ 鶴澤八介メモリアル 「文楽」ホームページ)


最初から段切まで、聴きどころ・泣き所の連続のような浄瑠璃で、
私も大好きなんですが、これを駒之助師・津賀花さんで聴けるやなんて
もう嬉しくて、嬉しくて。
この日は新しい白足袋を履いて出かけました(*´ω`*)

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艶姿女舞衣・酒屋の段

静まり返った会場を、津賀花さんのお三味線が
寂しく、いじましい黄昏の色に染め
やがて駒之助師匠が静かに語り始めます。

 ーこそは人相の鐘に散り行く花よりも、
  あたら盛りをひとり寝の、お園を連れて、父親が、
  世間構はぬ十徳に、丸いあたまの光りさへ、
  子ゆゑに暗む黄昏時。

この瞬間、情景がふわあっと目の前に広がり
そこから先は、お2人の描き出す浄瑠璃の底なし沼に
ウットリと、はまり込んで行きました。

駒之助師匠は芸が枯れ、静かに語りを堪能させていただける、
それだけで至福です。
津賀花さんは、床本の文字には書かれていない世界を
お三味線の音色で描き出す。

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家族1人1人の心模様、
皆が揃って、ぼろぼろと溢れさせる涙の音。

 ーかういふ時宜になった時は、
  褒めらるヽより笑はれるが親の慈悲。

ここで一気に涙腺決壊。

宗岸に泣き、半兵衛に泣き、姑に泣いたところで

 ー今頃は半七さん

お園のいじましさに決壊した涙腺がついに崩壊

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したところで、お三味線の音色は一気に変わり
それが、今までそこにはいなかった、
可愛らしいものの登場やと、すぐに理解出来ました。

乳を求めハイハイしてくるお通の足の音、泣き声を
ウチは初めてお三味線で聞いた気がします。

お通の守り袋から落ちた手紙を読むお園。
おれに読ませと手紙を取ろうとする宗岸。
父と娘の手紙の引っ張り合い。
書かれた言葉に涙する4人。
お通を抱き上げる半兵衛夫婦。
家内の様子を伺う半七と三勝。

 ー 乳はここにあるものを、
   飲ましてやりたい、顔見たい、乳が張るわいの

そして物語は怒涛のクライマックスへ。

お通を抱き、未来へ、生きる希望に溢れる家族。
死へと向かう半七・三勝。

生と死の対比、絶望と希望が折り重なった段切の
その凄まじさに涙が溢れた。

 ー 大和五条の茜染め、いま色上げし艶容。
   その三勝が言の葉をこヽに、写して止めけれ。


至芸にございました。
有難うございました。

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7月には、駒之助師匠・津賀花さんで
妹背山女庭訓の五段目、金殿の段がかかります。
凄く好きな段で、とても嬉しい。

師匠、津賀花さん、これから暑くなりますが、
どうぞお身体ご自愛あそばして
良い浄瑠璃を聴かせて下さいませ。

楽しみにしています(*´ω`*)

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【おまけ】
素浄瑠璃という底なし沼に沈む楽しみ・至福の時間


素浄瑠璃はイメージの底なし沼です。
人形浄瑠璃なら、人形の動きで、ある程度イメージは完成されます。
ですが、素浄瑠璃は、良ければ良いほど、深ければ深いほど、
イメージは果てなく広がり、まるで底なし沼にはまり込んだように、
どっぷりと、ウットリと、溺れていく心地よさに
そこから抜け出す事が出来なくなる。

素浄瑠璃を聴き終わってから、かなりの時間が経っても
底なし沼はどんどん深くなって行きます。

床本を読んでは、素浄瑠璃を思い出して泣き、
語ってみては、登場人物の心情を真に受けて泣き、
ちょっと動いてみては腰をゆわし、

気がつけば、登場人物の顔や動きどころか、舞台装置まで
自分の中でこさえてしもたりして。

深くて美しい浄瑠璃の沼に溺れ
心を解き放ち無限のイメージの中に遊ぶ。
それは私にとっての、至福の時間です(*´ω`*)




2月17日は生まれて初めて淡路島へ、これまた人生初見となる
淡路の人形浄瑠璃『淡路の演目・演出披露公演「妹背山女庭訓」』を
観に行って来ました。

門戸厄神さんで「えびすかき」を観て以来、
いっぺん淡路の「戎舞」を観たいと思うていたんですが、
年明けの西宮公演はチケットが取れず、
ご縁が頂戴できひんのかなとしょんぼりしていたところへ、
本公演の案内を頂き、これは行くしかないやろ!と、伺った次第です。

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淡路の人形浄瑠璃と大阪の人形浄瑠璃・文楽はどう違うのかと、
以前は考えたこともありましたが
最近は、同じ種「傀儡子」から誕生し、
それぞれ異なる進化を遂げるとともにに、
互いに影響しあって今に至る「似て異なる芸能」と
自分の中で(思い込みですが)答えが出ているので、
今回は余計な事も考えず、人形浄瑠璃を楽しませて頂きました。

衣装山
新聞記事:衣裳山よみがえる 淡路人形座 : 地域 ( 読売新聞オンライン)

黒は黒、赤は赤と衣装の色味を揃え、竿に通し
その竿を変わりベッタンで上下させる「衣装山」。
見応えがありました。あの衣装は刺繍でしょうか。
龍を背負った赤い緞子はいっぺん着てみたい(*´ω`*)


昔むかし、淡路の人形芝居が全国を巡業していた頃
庶民の身につけるものは地味なモンやったと思います。
村や町にも、さほど彩りはなかったでしょう。

地味な村の中に立つ、地味な色(観客)で埋め尽くされた芝居小屋に
綺羅びやかな衣装の山がかかる。
その華やかさに、どれほど人々は見惚れ、彩りを楽しんだことか。

淡路の衣装が豪華であり続けた、られた理由には色々ありましょうが
何よりもまず、行く先々で人々に喜んでもらうためやったんやろなと
思わされたことでした。

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新聞記事:衣裳山よみがえる 淡路人形座 : 地域 ( 読売新聞オンライン)

妹背山女庭訓四段目

道行恋苧環

友里希さん、とても良かったです。
掛け合いを離れて彼女の声が通った瞬間「おお!」と思いました。
お若い方ですが、なんというか、聞きたくなる発声をしていはる。

晩年の鶴澤友路師匠にもお稽古してもろてはったようで
それが彼女を支える骨となり、人生で経験する様々が
筋肉となって骨に付き、丈夫な体躯となりましょう。

これからも益々ご精進あそばして、
ぜひ良い太夫さんになって下さいね(*´ω`*)



入鹿御殿の段

友庄さん、ヨカッタです。

豆腐の御用は可愛く
女官はイケズで
鱶七は雄々しく激しく
そして、難しいお三輪の心の変化まで
お見事でございました。

新九郎さんの早変わり、凄かったです(@@)

淡路独自の演出やと、事前情報があったにも関わらず
実際に目の当たりにしたその芸は、想像以上にダイナミックで
女形から立役という变化もこれまた見事で、
すっかり驚かされてしまいました。

淡路の人形はかしらが大きく
鱶七など「どっしーん!」とした迫力があるのですが
お三輪から早変わりすることで、よりいっそう大きく見える。
花四天との殺陣も豪快で。
ゴージャスな良い人形浄瑠璃にございました。

淡路人形協会 上居副理事長のご挨拶と久堀先生の解説を伺って

江戸期、淡路では、島内のごく狭い特定集落に
人形芝居を生業とする人々が暮らしており、
全国を巡業をしながら芸を発展させてきたとか。

藩の庇護もあり、最盛期には40もの座数があったらしく、
島の一大産業やったと思います。

残念ながら、明治以降は衰退し、
現存するのは淡路人形座のみとなっていますが、
今では島を上げて保存・発展に取り組んでいるご様子でした。

今回の演目「妹背山女庭訓/道行恋苧環・入鹿御殿の段」は

イケメン侍が自分の目的のために村娘とエエ氏の姫を手玉に取る
村娘と姫がイケメンを取り合いキャットファイト
イケメンは自分の目的達成のため条件付きで姫と祝言
騙された村娘は姫の御殿で女官にいじめ抜かれ
鬼の形相になったところで「その顔の血が必要」と
別の大侍に刺し殺され血を抜かれる

という、浄瑠璃にはよくあるパターンの、
三角関係の縺れからライトなエロトークを挟み
イジメて恨んで血飛沫ブシャーな時代物の悲劇でしたが、
小学校低学年くらいの子供たちも来ていて、
さすが淡路!と、その地元力に驚かされました。

来年度からは小学1年生から中学3年生まで、
人形浄瑠璃を通じての、コミュニケーション能力を高める
取り組みが始まるということで、
淡路のDNAが、時間の経過とともに、どう蘇るのか
楽しみでなりません。

橋と高速道路のおかげで、淡路の南端、人形座の拠点・福良も、
三宮からバスでわずか1時間半の距離となりました。
思っていたよりも近かったので、また機会があれば、
日帰り旅行がてら楽しみに行きたいと思います。

この度のご縁に感謝して、
引き続き、ご縁を頂戴できますように(^人^)

ありがとうございました












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