2月22日は淡路人形座へ
淡路人形綸旨宣下450年記念公演に伺いました。

公演は2部構成、内容は下記です。
1部:市民講座、並びに、式三番叟の上演
2部:「播州皿屋敷」の解説、上演

まずは第一部のことを、自分の備忘録&メモ的に
このエントリーに書きたいと思います。

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淡路人形の起源と「綸旨」

淡路の人形浄瑠璃の歴史は、淡路人形座のウェブサイトに
詳しく紹介されているので、ぜひこちらをご一読下さいませ。

淡路人形浄瑠璃の歴史(淡路人形座ウェブサイト)

今回のレクチャーは主に「綸旨」について、
久堀先生からお話いただきました。

この綸旨がどういうもので、どういう役割を果たしたかは
こちらのニュースで分かりやすく解説されています。

「綸旨」授かり450年 淡路人形浄瑠璃資料館で展示(神戸新聞NEXT)

下記は自宅に戻ってから探した淡路の人形浄瑠璃に関する資料です。
備忘録としてここに記録しておきます。

淡路古今紀聞(国立国会図書館デジタルコレクション)

淡路人形芝居・兵庫県教育委員会(マンガで解説されていてわかりやすい)

能勢の人形浄瑠璃における創造性2 : 文楽、淡路・阿波の人形浄瑠璃との比較を中心に
松浦伸吾/大阪音楽大学(国立国会図書館デジタルコレクション)


式三番叟

レクチャーの次は式三番叟の上演。
能の演目として有名な式三番(翁)は、能のみならず、
日本全国に伝わる郷土芸能、神事、そして舞踊等に受け継がれています。
翁が舞い天下泰平を、三番叟が舞い五穀豊穣を祈るのです。



式三番は不思議な演目です。
その起こりに関しては、「風姿花伝 第四 神儀云」に記述されていますが、
この詞章とうとうたらりたらりら~」の意味は、世阿弥の時代ですら、
よくわかっていなかったようです。
※申楽談儀(未読)に「ようわからん」と、書いてあるらしい。

各地に伝わる詞章(全文)に多少の違いはありますが、

 とうとうたらりたらりら。たらりあがりららりとう。
 ちりやたらりたらりら。たらりあがりららりとう。

この不思議なフレーズは共通で(たぶん)
何百年という時を超えて、日本中で謳われ続けているのですね。

私はこの詞章の響きが好きです。
とても心地よく感じる。

「よくわからない」けれど「語り継がれている」フレーズが
重要な意味を持つ、ある日、世界を変えるような作用を起こす
というのは、幻想的な創作物によくある仕掛けですが

淡路の式三番叟を聞き、その舞を見ながら
案外、これはリアルでそういうものなんかもしれん、
古から日本全国に伝わるこの不思議な詞章、そして舞が、
この国を護ってるんかもしれんなあ、
そんな事を、ぼんやり思うておりました。

資料:大蔵虎明筆『式三番』高桑いづみ著 東京文化財研究所
(国立国会図書館デジタルコレクション)


福良八幡様へお参りに

講座の前には、福良八幡様へ参らせていただきました。

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雨上がりで、所々水たまりの出来たこの石段、
どうやって上り下りしたもんか、悩んだんですが
人がおらんのをエエことに、着物の裾を膝までめくりあげて
ソロリソロリと(〃∇〃)。

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3度目の福良訪問で、やっとご縁が頂けて嬉しい限りです。
そのお礼と、ご挨拶をさせていただきました。

御神籤は末吉
これは持ち帰り、今も時々、読み返しています。

良いお参りをさせていただきました。
有難うございました。