11月24日は国立文楽劇場へ

仮名手本忠臣蔵の三分割通し公演の第三回目
千穐楽へ伺いました。

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八段目 道行旅路の嫁入
九段目 雪転しの段 / 山科閑居の段
十段目 天河屋の段
十一段目 花水橋引揚より/光明寺焼香の段

床も手摺も時代物らしいロック感満載で全段とても良かったです。

お席2列16番にて

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山科閑居の段

あんたとこのご主人お父さん賄賂野郎やんと
お石に本蔵をコケ落とされた挙げ句
力弥との祝言を断られた小浪&戸無瀬母娘が
もう死んだるわ!と母娘心中の仕度を始めた所で
お石が祝言さしたるさかい本蔵さんの首頂戴と三方を持ち出し
そこにやって来た本蔵が何ぬかすねんこのオバハンと
お石をボコって組み伏せた所で力弥が薙刀で本蔵の腹を突く。

そこに由良之助登場し
「本蔵はん力弥に殺される目論見達成やなあ」

本蔵は虫の息で「あん時はすまんかった。僕死ぬし。
可愛い娘、祝言さしたって。引き出物もつけるさかい」
と吉良邸の図面を差し出し力弥と由良之助は大喜び。

由良之助は吉良邸へ入り込む手段を披露し
討ち入りの成功を確信した本蔵は息絶える。

亡骸にすがりつく戸無瀬の傍らで
小浪と力弥はお石の酌で三三九度。
祝言をあげた2人はそのまま夜伽の別室へ。
そして由良之助は虚無僧姿に変身し
ほな先に堺行っとくわノシ

で、この段は幕になります。

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はっきり言うてクレイジーです。

血しぶきが飛び散った血まみれの座敷で
父親の亡骸に母親がすがりついて泣いてる隣で
父親を殺した男と娘は祝言をあげ喜んで夜伽に向かうとか

登場人物全員ロックで狂ってる。

でも泣いてしもうたんです。
特に本蔵が刺されたあとは、どうしようもなく悲しいて
ボロボロと涙を流しておりました。

千歳さん、富助さん
藤さん、藤蔵さん
和生さん、玉男さん、勘十郎さん、勘彌さん
一輔さん、玉佳さん

床も手摺も最強の布陣で素晴らしい一段を堪能させていただきました。
有難うございました。

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天河屋の段

「天河屋義平は男でござる(`・ω・´)」で有名な一段です。

口、小住ンと寛太郎君はとても強くてカッコ良かった。
お若い2人の浄瑠璃が強いと凄く嬉しくなりますね(*´ω`*)

奥、靖さん、錦糸さん、良かったです。

玉也義平、凄くカッコよかった。
バッチリ決まっておりました。

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花水橋引揚より光明寺焼香の段

雪景色の中、本懐を遂げた浪士たちが一列に並ぶ
大序と対になったようにも思える、このシーンは壮観です。
ここでやっと玉志さん若狭助、馬に乗って登場(*゚∀゚)=3
美しかった。

ズラッと並ぶ浪士の主遣いはお若い方が多くて
左はお師匠さんや兄弟子の皆さんが遣うてはるんかな
などと考えて勝手にドキドキしておりました。

玉男さんの由良之助は、八段目から十一段目まで
ずっと静かな動きの中で、多くの事を表現されていた。
お見事でした。

お浄瑠璃も揃っていて良かったです。
碩君、よいお稽古をされているようで何より。
咲寿君も、調子を戻して来たようで嬉しく思います。

今回の忠臣蔵は、若手太夫の皆さんが良く語ってらした。

皆さん益々ご精進あそばして、
良い太夫さんになって下さいね(*´ω`*)

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忠臣蔵の三分割公演は、当初いろいろ言われていましたが
ウチのように堪え性のないモンにとっては有り難い公演形式でした。
途中、時間があくことで自分なりに情報も補えますし
これはこれでアリかなと。

技芸員の皆さんは、春、夏、秋を通して
忠臣蔵モードを維持せなアカンので
大変やったと思いますが、
おかげで、素晴らしい千穐楽を
存分に楽しませて頂くことが出来ました。

皆さんお疲れ様でした。
有難うございました。

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初春公演のチケットは今日予約しました。
好きなお席です。
配役の一番最初に玉志さんと三輪さんが並んでるのが
個人的にとても嬉しい(*´ω`*)

来る年も、良い文楽になりますように(^人^)