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ゴールデンウィーク前にある小説の書評でこの本の存在を知りました。

★4つ、5つが並ぶ書評に唯一★一つをつけた厳しいものでしたが
その小説を読んで、なんともいえないモニョル気持ちでいた私にとって
一番納得のできる、とても良い書評でした。

評者は作者が参考資料として本来読むべき資料陣にあたっていないことに言及し
ちょっと残念やと柔らかく苦言を呈していました。
その中にこの「文楽の研究」が紹介されていたのです。

そんなことでこの本に興味を持ち、早速読むべしとアマゾン内で検索したのですが
すでにコレクタ本扱いで結構なお値段がついています。
文庫で3800円とか(@@)

どうしても仕事で当たるべし資料ならそれでも良いのですが(経費で落とす^^;)
これはそうではありません。

※2018年1月20日追記
 現在文庫はかなり安価で古本が出ています。
 ご興味のある方はぜひぜひご一読下さいませ(*´ω`*)


こんな時、頼りになるのはやっぱり昔ながらの古本屋さん。
ということで「日本の古本屋」をはじめとした古本屋さんポータルサイトをあたったところ
埼玉の古資料屋さんに1セットありました!セットで1200円、送料200円。
てなわけで速攻オーダー、ゲットしたわけです。

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本を開くとそこには随分古い写真、
そしてびっしり書かれた昔の漢字かな使い。

一瞬ひるみましたが、何、文字なんてものは
タテ・ヨコ・ナナメウシロから繰り返し読めば意味は理解できるはず
と、開き直って読み始めました。

しかし、本当に面白い。というか興味深いことが沢山書いてあります。
その一つ一つがしっかりとした取材に基づくものですから
一行一行が体温を伴って本の中から立体になって飛び出してくる。

ただ、なんせ字がわからんもんで読むのにかなり時間がかかります。
で、読み進めるウチに先の部分を忘れてしまう(;´Д`)
中にはちゃんと残しておきたい大切なポイントが沢山あります。

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そんなわけで自分のメモというか備忘録的に、この本を読みながら
ポイントをちょっとずつブログにアップしていこうと思います。
まだ著作権は残っているのでその辺は充分気をつけながら。

とても深い内容なので、あと2年して著作権が失効すれば
公的機関でデジタルアーカイブ化してしっかり保存していて欲しい。
そんなことを思いつつ。

どうぞご興味のある方は拙い読書備忘録にお付き合い下さいませ。

※2018年1月20日追記
 昨年著作権が切れました。
 これから少しづつこの本の中身を紹介していきたいと思います。


文楽の研究 (岩波文庫)
三宅 周太郎
岩波書店
2005-08-19


続・文楽の研究 (岩波文庫)
三宅 周太郎
岩波書店
2005-09-16