七福神宝の入船の画像を探していたら
国立国会図書館デジタルコレクションで
こんな錦絵を見つけました。
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著者 廣重 戯筆
出版者 いせ喜
出版年月日 明治3 [1870年]
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こういうのは初めて見たのと、
絵柄があまりにも素敵やったので
PDFでダウンロードして、photoshopで加工し
1枚にしてみました。
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ええなあ(*´ω`*)

せっかくなので、この絵を「読んで」「見て」みたいと思います。
とはいえ、ズブズブのトーシロ、もとい素人ですから、
おかしな読み方、見方をしていると思います。
(ノ∀`)アチャーな箇所も多いかと思いますが、何卒ご容赦下さいませ。

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何故「馬車」なのか

発行年の1870年は庚午です。
恐らく、そこからのアイデアではないかと思います。

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土水性 年令など

これは良くわかりません。
「土水性」は五行か気学ではないかと思うのですが
それに当てはまる人の年令が書かれているのかな
などと推察しています。
この表にある年令の人のお参りを5月17日に
受け入れるということでしょうか。
この絵を授けるということでしょうか。
わかりません。ごめんなさい(;・∀・)

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神様のお召し物

大黒天様:霊芝雲
毘沙門天様:肩当て/毘沙門亀甲 装束/瑞雲
恵比寿様:三つ柏紋
弁天様:波紋
寿老人様:わからない(蓮華?唐草文?)
福禄寿様:無地紺
布袋様:裸(〃∇〃)

雲は天を左右するもの。神様のお召し物に相応しい。
弁天様はもともと河の神様ですから、波紋なのでしょう。
恵比寿様の紋はご存知のとおり。
寿老人様はわかりませんでしたが、鹿と関連付けて
草(唐草)かな?とか、勝手に考えています。
いずれも神様がお召になるのに相応しい吉祥柄ばかりです。

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弁天様の髪飾りは鳥居やで(*´ω`*)

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馬車の装飾

緑:吉祥を願う算木崩し(三崩し)の上が
赤:青海波となっています。

神様が吉祥の波に乗り、
未来永劫へと続く福を授けにやってきた。
そんな感じでしょうか。

馬車でも、やはりどこか「海を渡る宝船」を感じさせる
素敵な装飾です。

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走っている場所

駿河湾でしょうか。
富士山がよく見えて、晴れやかなおめでたい雰囲気です。

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富士山が見える、藤が満開の
「ふじ見茶や」で富士づくしですね。

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茶屋の娘はお多福

着物は有松絞り&模様は松竹梅のアレンジかな。
松の葉を輪にアレンジした中の絞り模様を
梅として見たいところです。
帯は黒綸子と赤い生地の昼夜帯。
髪飾り、半襟、襦袢、襷も同じ赤、
前掛けと下駄の鼻緒に補色の緑を効かせて
なんてオサレなコーディネート(*´ω`*)

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伴走は福助

普段は裃をつけてちょこんと座っている福助が
足袋を履いて裾をめくりあげ颯爽と走る
この躍動感が素晴らしい。

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著者と出版者

著者は三世廣重。
戯筆とありますので、どこか戯れに、遊び的に
みたいな感じなのでしょうね。

出版者は「いせ喜」さん。
菊てんある二(菊てん主)かな?
わかりません。
いせ喜(”いせき” と思う)が屋号なら
秋の菊展、菊人形展示のスポンサーか何かなのかもしれない。

昔、大坂では、社寺で宝船の絵を授与していたといいます。
また、趣味人たちはオリジナルの宝船の絵を交換したそうです。
この七福神もまた、そのような宝船の一枚なのかもしれません。

幸せな絵

「七福神馬車の乗込」は、
細かい部分まで本当に丁寧に描かれた
とても素敵な七福神の錦絵だと思います。
眺めているだけで幸せになれる(*´ω`*)

今夜はこの絵を眺めてのんびり飲もうと思います(〃∇〃)