7月10日は文楽劇場小ホールへ
花魁蕾八房 復曲試演会に伺いました。

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花魁蕾八房は曲亭馬琴の読本 『南総里見八犬伝』 を元にした
前編「前咲六株(はやざきむかぶ)」後編「遅咲六株(おそさきむかぶ)」
合計十二株、十二段のお浄瑠璃です。

初演は天保七年(一八三六)正月、大坂、中の芝居でした。

花魁蕾八房 古書データは大阪市立図書館の
デジタルアーカイブでご覧いただけます。


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「南総里見八犬伝」はNHKで人形劇を見ていた世代の方なら
誰でも知っているスーパーフィクション冒険活劇です。

この浄瑠璃の復曲試演企画は全部で4回(やったと思う)。
今回はその締めくくりとして「富山の段」を試演されました。

お三味線は錦糸さん
太夫は千歳さん
解説は久堀先生
トークの司会は産経新聞の亀岡さん

めっちゃ豪華キャスト(*´ω`*)


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◆富山の段あらすじはこんな感じです。

犬の八房と富山に籠もる伏姫は最近どうも体調がおかしい
池に映る自分の姿が時々犬に見えたり、また戻ったり。

牛に乗った童子が現れ姫に言う
「それ悪阻や」
「八房の念であんたの腹に八つ子宿ってるけど
仏さんの力で里見家の忠臣に生まれ変わるよし」

姫、死ぬ覚悟を決める

金鞠こっそり八房を撃ち倒すも一緒に姫にも弾を当ててまう

金鞠必死に姫を介抱するも姫自ら懐刀を自分の身体におっ立てる

山内が義若丸や家臣天崎らと一緒に
「夢のお告げで富山登れ言われてん」と登場

姫「自分が死んでも数珠の八つの玉が忠臣の子だねとなり
敵の定政・高吉を滅ぼす」
そう言うて数珠を押しもむと八つの玉が空に舞い上がり光を放って飛び散る

金鞠、丶大法師(ちゅだいほうし)と名乗り
天崎と協力して八つの玉の行方を探しにレッツゴー

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千歳さん、錦糸さんのお浄瑠璃にあわせて、ずっとテキストの文字を
目で追うていましたが、お浄瑠璃の力で目の前にそのシーンがありありと
浮かび上がってきました。

クライマックスはもちろん数珠が飛び散るシーン。
ぱあああああああああああああああああああああああああああっと
辺り一面が輝いた。

すばらしかったです。
めちゃめちゃ面白かった。

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久堀先生の解説はいつもながらわかりやすかったです。
事前に先生のお話を伺う事で浄瑠璃を深く感じることができる。

産経新聞の亀岡典子さん、トークのファシリテータお見事でした。
おかげで千歳さんと錦糸さんから興味深いお話を伺えました。
点のひとつに至るまで意味を考え解釈する。凄いお話でした

トークではすでに出来ている伏姫の頭も見せていただきました。
ざんばら髪の前は伏姫、後ろは犬というケッタイな頭ですが
この物語には無くてはならん重要な頭です。

ずいぶん前に、この浄瑠璃を文楽でする企画があったか何かで
こさえてもろたという事でした。

せっかくこんな頭もあるんやし、めちゃくちゃ面白いお話やし
文楽でやって欲しいなあと切に願います。
色々大変な事は多いと思いますが、ぜひぜひ(^人^)

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復曲試演会の余韻はまだまだ残っているのですが
あっという間に夏休み文楽特別講演が始まります。

「大塔宮曦鎧」は錦糸さんが復曲、試演を重ねて
平成25年に国立劇場での上演にこぎつけ
今回大阪では126年ぶり、国立文楽劇場では初上演の演目だそうです。

どんなんなんやろなあ(*´ω`*)
めっちゃ楽しみです。