1月10日は文楽劇場へ
平成31年度初春文楽公演 第2部へ伺いました。

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お席1列16番にて

◆冥途の飛脚

淡路町

文字久さん、藤蔵さん良かったです。

この段は手代やオカンや侍や、何気に登場人物が多くて
それも皆、立場もクセも違うという、随分難しい場面ですが
しっかり語り分けられていて、ごくごく自然に
目の前で展開されるシーンを楽しむ事ができました。

忠兵衛が堂島屋敷へ届ける三百両を懐に入れ
家の人にとっとと休めと言うあたり
あの時点で新町に行く気満々に感じましたが
これは私の感じ方がおかしいんかな。

段切間近の忠兵衛は良かったです。
浄瑠璃と人形の遣いがぴたりと合うて

 -「いて退けうかエ、行きもせい」と、
  一度は思案二度は不思案、三度飛脚。
  戻れば合はせて六道の、冥途の、飛脚と-

羽織を落として(正気の魂を落として)
郭への橋を渡る(現し世の対岸へ)

瀬戸際の玉男忠兵衛、怪しく色っぽくて素敵でした。
左も綺麗に流れていました。

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封印切

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道行き相合かご

玉男忠兵衛、清十郎梅川、美しかった。

浄瑠璃も美しかったです。
高音がちょっとしんどそうでしたが、
その後は、お三味線の音色と太夫の謳いが重なって
自分でも気付かんうちに、胸に熱いものが込み上げて来ました。

三輪さん良かった。

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◆壇浦兜軍記

阿古屋琴責

玉佳榛沢の持参した書状を読み切った時の玉志重忠のなんと美しかったこと。
おもわず息を呑みました。

この段を通じて、重忠はとても美しく、すっかり見惚れておりました。
織さんも冷静な代官で良かったです。

榛沢という若い侍は、動きこそ少ないのですが、
物語を紐解くと、なかなかの良い男で
小住ンと玉佳さんは良く表現されていたと思います。

津國さんの声も岩永という人物にハマって、とても魅力的でした。
文司さんの遣いもユニークで(^0^)

勘十郎阿古屋は絶品です。
主遣いが肩衣つけて、左も足も出遣いにも関わらず人間の存在を感じさせへん。

花魁独特の歩き方
重忠に衣装を広げ見せ誇示するプライド
琴爪をはめる仕草
景清への募る想い
そして三曲の演奏。

琴⇒三味線⇒胡弓と、表情はどんどん変わっていきました。

景清への想いが募り三味線が乱れた瞬間
はっと顔を上げる重忠と阿古屋の表情が重なり
思わずこちらまでハッとさせられたことでした。

津駒さんも良かった

寛太郎君、胡弓素晴らしかったです。
琴、三味線、胡弓の三曲と清介さんのお三味線の見事なセッション。

床も人形も、聴き応え見応えのある、とても良い文楽でございました。
有難うございました

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◆公演プログラム

今回のプログラムには女方の衣装がカラーで特集されています(*゚∀゚)=3
すごく素敵な特集記事なので衣装好きな方はぜひご覧下さいませ。

また、連載コラム「ある古書店主と大学生の会話」は
大学生瑠璃ちゃんが卒業ということで、最終回となりました。
久堀先生、お疲れ様でした。
次の連載を楽しみにしています。


人形浄瑠璃文楽名演集 冥途の飛脚 [DVD]
古典芸能
NHKエンタープライズ
2013-03-22